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薬屋の嫁の「ここだけ」のはなし

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2020-10-29 (Thu) 17:08

アルコール洗浄と手荒れ⑤

皆さまは身近な人に「ねぇ、開いてるよ」と言われた時、どこが開いていると
思いますか?…私はズボンと思いました。その時の店での会話。
夫「ねぇ、フタ、開いてるよ」
私「…?」
私はズボンのチャックだと思い、ズボンのチャック部分を抑えました。
夫「違うよ。誰もズボンのチャックとは言ってない。漢方薬の箱だよ。」
私「…!」
私の後ろにある漢方薬の陳列棚を見て、「あー、コレか…」
そして私の仕事用のズボンはチャックがないのに抑えていた事を
思い出し、自分で「馬鹿な奴…」と思いながら笑ってしまいました。

漢方薬の箱のフタ
コレが夫が言っていた「開いていた」所。当店では小分け販売しています


前回は、アルコール洗浄剤の豆知識をお伝えいたしました。
洗浄剤やウエットティッシュなどに書かれている「抗菌」とか「除菌」。
どれもキレイになる印象が持てますが、実は意味が違っています。
今回は「消毒」「抗菌」「滅菌」「除菌」「殺菌」の違いについてお伝えいたします。


「消毒」「抗菌」「滅菌」「除菌」「殺菌」の違い

・「抗菌」…菌が増えないようにします。
      (抗菌の対象は細菌のみ。抗菌仕様の製品ではカビ・黒ずみ・
       ヌメリは対象外です)

・「除菌」…菌の数を減らします。
      (少しでも菌が減れば除菌になります。真菌類…カビ・酵母など
       は含まれません。)

・「殺菌」…菌を殺します。
       (少量を殺しただけでも殺菌になります。医薬品や医薬部外品に
        使われます)

・「消毒」…病原性のある微生物の毒性を無力化します。
       (菌を死滅させなくても感染力を失わせる事でもOK。
        また病原体を害のない程度にするでも消毒になります。
        こちらも医薬品や医薬部外品に使われます。)

・「滅菌」…全ての菌やウイルスを死滅・除去します。
       (人には常在菌があり菌をなくす事はできないので、器具や
        ガーゼ等に使われます。また日本薬局方では微生物の
        生存する確率は100万分の1以下で滅菌と定義されています)
       

これらの言葉のイメージと実際の定義とは違うかと思います(私はそう思い
ました)。そして紛らわしいですよね。更に薬機法(以前の薬事法)の絡みが
あり、医薬品や医薬部外品のみに使える「消毒」と「殺菌」が区別されます。
その為、スーパーなどで販売しているアルコール洗浄剤には「消毒」と
うたわれてないのです。
ちなみに医薬品を無許可で販売すると薬事法違反になり、逮捕されます。
(医薬品でないアルコール洗浄剤などは2020年5月から転売禁止に
なっています。



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最終更新日 : 2020-10-29

こんばんは * by ichan
相手の使う言葉と当人の思っていることとは
必ずしも一致しないので、曲解することは
ありますね。
消毒から殺菌までの定義、これも厄介ですね。

No Subject * by pil
殺菌と滅菌、殺菌の方がより沢山の菌を死滅させるイメージでしたが、違うのですね。
消毒というのも、考えていたより曖昧だな~と思いました(*´艸`*)
いつもためになるお話、ありがとうございます!

開いている * by ぬくぬく先生 
「開いているよ」と囁かれるとどうしてもズボンのチャックが開きっぱなし??と動揺してしまいそうです。
チャックが開いている事を昔は「社会の窓が・・」と
いう事が多かった気もしますけど、最近はそうした言い廻しを聞く事も少なくなり、時代と共に言葉の言い廻しも変化していくのかもしれないです。

それにしても除菌・殺菌・消毒・抗菌などそれぞれ意味合いがかなり異なるモノなのですね。
それだけ日本語も奥が深いですし、消毒関連にもさまざまな意味合いや使われ方があるということなのだと思います。

今年ほどこうした除菌関連のワードが巷に溢れた年もないという事なのかもしれないです。

ぬくぬく先生へ * by 薬屋の嫁
「社会の窓」…よく言いましたよね!…でも今は聞かないですね。もしかしたら
子供達に言ったら「?」…となるかもしれません。

除菌・抗菌・消毒・殺菌・滅菌…。別の日本語なので違うのは確かなのですが、
思っていたより微妙な言い回しでした。こんなご時世でなければ、あまり
気にならなかったのでしょうね(薬機法の関係で消毒・殺菌という言葉の使い方
は知っていましたが)。

pilさんへ * by 薬屋の嫁
日本人でありながら、「なんて微妙な使い方を…」と思いました。
実際に、これらの言葉のイメージを調査した所もありました。
本来の意味と違う解釈をしている方が多かったようで、
殺菌・滅菌は全ての菌を死滅させるイメージが多かったそうです。
(2006年のものなので、今とは違うかもしれませんが)
…そして私もその一人。薬機法(旧薬事法)の絡みで消毒・殺菌の
言葉の使い方は知っていましたが(医薬品・医薬部外品だけに表記
できる等)、本来の意味を知ってとても驚きました。

ichanさんへ * by 薬屋の嫁
自分の思っている言葉と相手の思っている言葉も違いは
ありますよね。お客様にはキチンと伝える為に言葉を
選んだりしていますが、身内はダメですね。
夫との場合は言葉だけでなく、同じ空間にいても見ている所が
違う事もしばしば。「面白いなぁ~。」と思っています。

消毒・殺菌などの定義も日本人的な言葉の使い方ですよね。
でもイメージが先行してしまう言葉ばかり。商品によっては
しっかりした物もあるのですがね…。

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Comments







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こんばんは

相手の使う言葉と当人の思っていることとは
必ずしも一致しないので、曲解することは
ありますね。
消毒から殺菌までの定義、これも厄介ですね。
2020-10-31-20:08 ichan [ 返信 ]

No Subject

殺菌と滅菌、殺菌の方がより沢山の菌を死滅させるイメージでしたが、違うのですね。
消毒というのも、考えていたより曖昧だな~と思いました(*´艸`*)
いつもためになるお話、ありがとうございます!
2020-11-01-03:14 pil [ 返信 ]

開いている

「開いているよ」と囁かれるとどうしてもズボンのチャックが開きっぱなし??と動揺してしまいそうです。
チャックが開いている事を昔は「社会の窓が・・」と
いう事が多かった気もしますけど、最近はそうした言い廻しを聞く事も少なくなり、時代と共に言葉の言い廻しも変化していくのかもしれないです。

それにしても除菌・殺菌・消毒・抗菌などそれぞれ意味合いがかなり異なるモノなのですね。
それだけ日本語も奥が深いですし、消毒関連にもさまざまな意味合いや使われ方があるということなのだと思います。

今年ほどこうした除菌関連のワードが巷に溢れた年もないという事なのかもしれないです。
2020-11-01-20:51 ぬくぬく先生  [ 返信 ]

薬屋の嫁

ぬくぬく先生へ

「社会の窓」…よく言いましたよね!…でも今は聞かないですね。もしかしたら
子供達に言ったら「?」…となるかもしれません。

除菌・抗菌・消毒・殺菌・滅菌…。別の日本語なので違うのは確かなのですが、
思っていたより微妙な言い回しでした。こんなご時世でなければ、あまり
気にならなかったのでしょうね(薬機法の関係で消毒・殺菌という言葉の使い方
は知っていましたが)。
2020-11-02-13:37 薬屋の嫁 [ 返信 ]

薬屋の嫁

pilさんへ

日本人でありながら、「なんて微妙な使い方を…」と思いました。
実際に、これらの言葉のイメージを調査した所もありました。
本来の意味と違う解釈をしている方が多かったようで、
殺菌・滅菌は全ての菌を死滅させるイメージが多かったそうです。
(2006年のものなので、今とは違うかもしれませんが)
…そして私もその一人。薬機法(旧薬事法)の絡みで消毒・殺菌の
言葉の使い方は知っていましたが(医薬品・医薬部外品だけに表記
できる等)、本来の意味を知ってとても驚きました。
2020-11-02-14:26 薬屋の嫁 [ 返信 ]

薬屋の嫁

ichanさんへ

自分の思っている言葉と相手の思っている言葉も違いは
ありますよね。お客様にはキチンと伝える為に言葉を
選んだりしていますが、身内はダメですね。
夫との場合は言葉だけでなく、同じ空間にいても見ている所が
違う事もしばしば。「面白いなぁ~。」と思っています。

消毒・殺菌などの定義も日本人的な言葉の使い方ですよね。
でもイメージが先行してしまう言葉ばかり。商品によっては
しっかりした物もあるのですがね…。
2020-11-02-15:20 薬屋の嫁 [ 返信 ]